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2025.06.24 09:00

1日あたり1000人以上が資産1.5億円以上の「ミリオネア」に仲間入り 米国

RichVintage / Getty Images

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2024年は約40万人の米国人が、保有資産が100万ドル(約1億4600万円。1ドル=146円換算)を超えるミリオネアの仲間入りを果たした。1日あたり1000人以上がこの層に加わった計算で、2024年における米国のミリオネアの総数は2400万人となった。世界全体のミリオネア総人口6000万人の約40%を占めており、中国本土と西ヨーロッパの合計人数を上回った。

データで見る世界の富

このデータは、スイスの大手銀行UBSグループが6月18日に発表した「グローバル・ウェルス・レポート2025」で明らかになったものだ。

米国に次いでミリオネアが多いのは中国本土で、その総数は630万人。2023年との比較で2.3%増となっており、1日あたり約380人のペースでミリオネアが生まれたことを意味する。

世界全体を見ると、2024年に68万人以上が新たにミリオネアになり、前年比1.2%増となった。一方で資産が10億ドル(約1460億円)以上のビリオネアの総数は、前年からごくわずかに増えて約290万人となった。

「EMILLIs」が急速に増加

またUBSは、資産が100万ドル(約1億4600万円)から500万ドル(約7億3000万円)の層を「エブリデイ・ミリオネアズ(EMILLIs)」と呼んでおり、その総数は世界全体で5200万人に達し、2019年比で18%以上増加した。

EMILLIsの保有資産総額は約107兆ドル(約1京5622兆円)とされている。この額は、保有資産が500万ドルを上回る超富裕層の資産の総額の119兆ドル(約1京7374兆円)に迫る勢いだ。

地域別の成長率

地域別の成長率では、アメリカ大陸(南北アメリカ)における個人資産の成長率が、昨年は世界最高の11%超を記録した。アジア太平洋地域は3%未満の増加で、EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域はほぼ横ばいだった。

2024年末時点で米国は世界の富の約35%を保有し、人口の多い中国本土が約20%を占めている。残りの45%はその他の地域だ。

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編集=上田裕資

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