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2025.06.25 16:00

採用は、マーケティング×AIで進化する──TalentXが描くテクノロジードリブンな未来戦略

日本のHR市場にて「採用マーケティング」を推進するTalentX。2025年3月に東証グロース市場上場を果たし、創業以来、CAGR(年平均成長率)40%を維持し続ける同社代表取締役社長の鈴木貴史に、日本企業のHR像が今後どうあるべきかを聞いた。


「大手人材会社でキャリアを積むなかで、日本のHR市場には構造的な課題があると感じていました。特に企業の採用においては、求人広告では企業のリアルな魅力が伝わりにくく、人材紹介では第三者の介在によって、応募者との本質的な接点が生まれにくい。結果として、企業は短期的な欠員補充に終始し、本来あるべき“企業の未来をつくる経営戦略の実行装置としての採用”ができていませんでした」

TalentX代表取締役社長の鈴木貴史は、同社創業の背景をこう語る。これまで日本の採用は、質よりも量を確保すれば事業が伸びると考えられてきた。その結果、IT産業などが台頭し、人材獲得が企業の競争優位性につながるというグローバルの考え方から立ち遅れ、「企業の“採用IQ”が上がりづらい構造」にあったと、鈴木は指摘する。

そこで、そのソリューションとして、外部エージェントに頼る採用ではなく、自社社員がエージェントとなり、そのつながりによって持続可能な採用活動を行うリファラル採用に着目。当時日本では黎明期にあったリファラル採用を、新たなスタンダードとして広めるために、その支援ツールとなる「MyRefer」の開発を決意する。

創業時から大手企業をターゲットに リファラル採用の浸透を促進

リファラル採用には、「基本的にはメリットしかない」と鈴木は断言する。ROI(投資対効果)やマッチングの精度が高く、エンゲージメントの向上や離職率軽減にもつながると考えているからだ。「MyRefer」では、SNS連携によるワンタップでの紹介やソーシャルギフト付与といったインセンティブ設計も導入。従来、紹介プロセスの工数増加が社員の負担となっていたリファラル採用の障壁を取り除き、参加意欲を高める仕組みも実現した。

TalentXにおいて特筆すべきは、創業時よりプロダクトを大手企業に合わせた戦略にしたことだ。

「スタートアップの多くは、中小企業を主な顧客としてビジネスを始め、成長するにつれて大企業への展開を目指します。しかし、それでは対象となるプロダクトや組織のつくり方が大きく異なり、壁にぶつかってしまう。私たちの目的は日本のHR市場の歴史を塗り替え、採用のあり方を変えることです。大企業が変わらなければ日本の採用は変わらないと考え、創業時から大企業向けのプロダクトを志向しました」

初期段階から実施したセミナーには40社を超える大手企業が参加。「MyRefer」のお試し体験には約200社の申し込みがあり、大きな反響を得ることができた。一方で、制度設計や労働組合との兼ね合いなど、導入以前の課題も見えてきた。そこでプロダクトだけでなく、コンサルティングを同時に提供し、制度設計までを伴走することにしたのだ。

「当初はテクノロジーだけでリファラル採用を広めようとしましたが、それでは不十分でした。そこで、プロダクトとコンサルティングを組み合わせる方針に切り替えたのです。テクノロジードリブンからコンサルティングセットへの移行はある種のピボット(方向転換)に近く、葛藤もありました。それでも、当社のバリューにもある“Essential thinking”に基づき、問題の裏側にあるインサイトを深掘りし、構造から解決策を考えることを重視しました」

その結果、リファラル採用が人事戦略の新たな潮流となり、「MyRefer」は市場を席巻。2023年9月時点での累計利用者数は100万人を超えた。

コンパウンドSaaSが企業の採用資産を最大化する

「MyRefer」に続き、TalentXはマーケティング領域のさらなる拡大を進め、タレントプールを構築・活用するMA(マーケティング・オートメーション)サービス「MyTalent」、採用ブランディングサービス「MyBrand」などを開発し、「Myシリーズ」として展開していった。これらもすべて同一のIDで利用可能で、「Myシリーズ」として連携することで、候補者を引きつけ、ナーチャリング、応募獲得、さらには従業員エンゲージメント向上まで対応。自社内で完結できる採用マーケティングを一気通貫で支援し、国内の時価総額TOP50企業のうち40%以上が導入している。

「『Myシリーズ』は企業の採用資産を最大化するための採用DXプラットフォームです。社員、応募者、求人・コンテンツといった企業の採用資産がすべてのプロダクトでつながり、循環することで、自社でマーケティングに基づいた人材獲得が可能になる仕組みなのです」

24年7月には、AIと自動化技術によって雇用の最適配置と流動化支援を目的とした新組織「AI X Lab.」を設立。1年足らずで「Myシリーズ」のAI・オートメーション機能を5つリリースするなど、テクノロジーの力を駆使して企業と個人の本質的なマッチングを創出している。

TalentXは、グローバルで提唱される「Recruiting is Marketing」の考えを踏まえて、「採用マーケティングへの変革」に揺るぎない決意で挑み続ける。転職潜在層が大多数を占める日本市場において、広告を出して待つ“探す”採用から、潜在候補者を“引きつける”採用のためのマーケティング視点が必要だと鈴木は強調する。

さらに、同社は24年より採用コンサルティング&RPO(採用代行)サービス「RXO」を提供し、戦略立案から伴走して企業の採用内製化を支援している。RXO(採用“変革”アウトソーシング)は、部分的な採用オペレーションの代行にとどまらず、企業の採用そのものを変革するパートナーであることを掲げている。

「多くの企業をご支援するなかで、リファラル採用やタレントプールだけでなく、採用戦略全体やブランディング戦略からの支援を求めるニーズがありました。戦略的な伴走を通じて企業の採用内製化を支援し、採用の仕組み自体を一緒に変えていくことを目指しています。日本の大きな課題である生産性の低さを解決するためには、さまざまな領域での改革が必要です。そのなかで私たちにできることは、企業の入り口である“採用”の変革だと考えています」

HRの歴史を塗り替える 未来のインフラの創出へ

企業の人材獲得力そのものを高めることを目標とし、成長を続けるTalentX。今年3月には、グロース市場への上場を果たした。鈴木は、働く人のエンゲージメント向上も重要なテーマだと話す。

「ギャラップ社の調査では、日本企業でエンゲージメントの高い社員の割合はたった7%程度というデータもあります。つまり、意欲は低いが組織に属し続けている人が大半を占めているのです。より最適なマッチングや流動化が進めば、生き生きと働くことができるはずです。現状を変えたいから転職するというだけでなく、潜在的にもっとチャレンジしたいと思っている人の背中を押すような、新しい出会いを提供し、企業と働く人、両者が生産性高く働けるインフラをつくっていきたいと考えています」

「未来のインフラを創出し、HRの歴史を塗り替える」。このビジョンの実現に向け、TalentXは採用のマーケティング化を推し進めている。その挑戦は、日本のHRと社会のあり方に変革をもたらす可能性を秘めている。

TalentX
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すずき・たかふみ◎TalentX代表取締役社長CEO(東証グロース上場・330A)。和歌山県生まれ。インテリジェンス(現パーソルキャリア)を経て2018年にTalentXを創業、採用DXプラットフォーム「Myシリーズ」を展開し、HRの歴史を塗り替える挑戦を続ける。著書に『人材獲得競争時代の戦わない採用「リファラル採用」のすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

Promoted by TalentX / text by Michi Sugawara / photographs by Masahiro Miki / edited by Akio Takashiro