AI

2025.05.24 11:15

故人と会話ができる遺影AI 葬儀DXの起爆剤になるか

プレスリリースより

プレスリリースより

AI技術を核とする各種サービスを提供するBeyond AI(ビヨンドAI)は、新時代の葬儀サービスへの活用を目指して故人と会話ができる「遺影AI」の開発を進めている。

「遺影AI」は、故人の写真や音声データをもとにデジタルヒューマンを構築し、故人のブログや日記などの資料から、その人が話しそうなことを、その人の話し方そのままに言わせることができるというものだ。

これにより遺族は、故人を身近に感じることで喪失感が緩和され、日常的に故人との思い出を振り返る機会が得られるようになる。さらに、「前向きな気持ちで供養できる新たなメモリアル体験」が実現すると同社は話す。また葬儀業界においては、供養サービスのブランド価値の向上、新たな収益源の確立が期待できるとのこと。

「遺影AI」アプリのイメージ
「遺影AI」アプリのイメージ

Beyond AIは、これを葬儀プランのオプション、葬儀社が提供するメモリアル会員制度の特典などへの展開を提案し、さらにデジタル供養事業の共同開発を呼びかけている。デジタル供養事業とは、リモートでもオンラインで供養ができる、寺院へのバーチャル参拝などの機能を含めた供養プラットフォームを構築し事業展開しようという構想だ。

「遺影AI」は単なるテクノロジーではなく、故人を想う心と残された人の記憶を未来につなぐ「温かくも先進的なテクノロジー」とのこと。故人の再現には賛否があるだろうが、これにより心が救われる人がいるならば口出しは野暮というものだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事