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2025.04.29 14:00

メタ、「1000ドル以上の高級スマートグラス」を年内に発売か

Ray-Ban Meta Headliner(Justin Sullivan/Getty Images)

Ray-Ban Meta Headliner(Justin Sullivan/Getty Images)

メタのスマートグラスのRay-Ban Metaグラスは、音楽を聴いたり、通話をしたり、写真や動画を撮ったりできる軽くてスタイリッシュなガジェットとして高く評価されている。しかし、同社は現状のものよりもはるかにパワフルな次のモデルを準備している模様だ。

ブルームバーグのマーク・ガーマンが最新の「Power On」ニュースレターで伝えたところによると、メタは、今年中に新型スマートグラスを市場に投入するための準備を急ぎで進めており、このデバイスを2025年の主要製品の一つに位置づけているという。

彼によるとメタは、「価格が1000ドル(約14万3000円)以上の高級スマートグラス」を10月に発売する予定という。ガーマンは、このモデルはメタの現行スマートグラスにはない小型のディスプレイが搭載されたもので、ユーザーはシンプルなオンスクリーンアプリを使用したり、撮影した写真をその場で確認することが可能になると述べている。

新たなモデルにディスプレイが追加されることは、大きな前進だ。筆者は、個人的にこのデバイスがディスプレイを持たないことに不満を感じたことはないが、ガーマンが主張するように、撮ったばかりの写真や動画をその場で確認し、必要であれば撮り直しができるとしたら確かに便利なものになりそうだ。

次期モデルに搭載されるディスプレイは、これからの本デバイスの命運を左右する非常に重要な要素になると考えられる。かつてのGoogle Glassのような不格好なものを誰も使いたいとは思わないし、現在市場にあるフレーム上部に小さなスクリーンを搭載したスマートグラスは決して見栄えがするものとはいえないからだ。

ガーマンによれば、メタの新型グラスの発売は10月以降にずれ込む可能性もあるというが、現在のモデルが非常に好評であることは疑いない。メタが現在、299ドル(約4万3000円)で発売中のRay-Ban Metaグラスは、見た目と装着感が非常に良い点が特に高く評価されている。

ガーマンはまた、今回のレポートで「Apple Watchを通じてファッション業界にも進出したアップルが、現在ヒット中のメタのグラスの競合製品を出すのが、これほどまでに遅いのは衝撃的だ」とも指摘している。

メタのRay-Ban Metaグラスの次期モデルは、確かに楽しみな製品といえる。さらに、アップルもスマートグラスの開発に取り組んでいると考えられるため、AR(拡張現実)グラスの世界はこれからますますおもしろくなりそうだ。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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